トーナメントから日頃の釣りまで遠投が主流になったグレフカセ。
仕掛けの安定性を高めるべくウキは大型化している。
しかし、大型になる分、「アタリが取りづらい」のが課題だった。
キザクラは独自技術「AMR 製法」を進化させた。
「強度・水中姿勢・飛行姿勢・遠投性フカセ師が求める機能性を追求。」
そうして開発されたのが「PRO-AMR」(プロアーマー)
余浮力を限界まで削り、ウキ本来の浮力を強調した。
塗装重量、本体体積、ツケエサの重さ、針の重さ、ハリスの重さ、サルカン…
さまざまな条件が重なるフカセ釣りにおいて、仕掛けの重量とウキの浮力の計算がよりシビアなトーナメントで思い通りの設定を実現可能とした。
遠投ができ、感度が良く、高い強度のあるウキはキザクラの十八番である。
一方でトーナメントでの浮力精度については若干意見の相違があった。
残浮力と感度のバランスである。
キザクラウキを使うトーナメンターが各メーカーの全国大会で表彰台を飾るなど、近年の躍進は著しい。
この流れをさらにすすめ、多くの人にキザクラウキの魅力を知ってもらいたい。
その経緯から、「トーナメンターが使いたくなる浮力精度のウキ」という課題に対して、キザクラの「AMR製法」が真正面から向き合い、作ることが決まった。
「シビアに仕掛けを計算したい」 「遠投してもできるかぎり感度を高めたい」
「浮力の強い海域でもしっかりと沈めて釣りたい」 さまざまな思いに対し、PRO AMRはまっすぐに答える。
従来よりも余浮力が小さく、ウキ本体が持つ浮力をそのまま出せるように作ったことで、より繊細に釣りを展開することができる。
従来からのウキと比較しても、同じ浮力規格で、遠投時にもラインの浮力などで浮いてしまう・不用意に浮いてくるということが避けられる。
仕掛けの馴染みを重視するなら、このPRO AMRをおすすめしたい。
全層釣法対応のキザクラウキは、「釣り人の想像を実現する」ウキとなっている。
実はウキには絶対の浮力は存在しない。
その日その海で塩分濃度、温度、流れにより浮き方・沈み方は大きく変わるからだ。
こうしたウキの挙動の変化を、全層釣法の使い手は「バランサー」や「糸の張り方」などで調整し、対応していた。
そのため、AMRシリーズのウキは、余浮力を強めに設定し、釣り人の感覚・感性と直感により瞬時に設定ができるよう「遊び」の部分を重視していた。
プロアーマーは逆の観点である。
絶対の浮力を考え、その日その海の状況でのウキの挙動から逆算する。
自分の思った通りの仕掛け、浮力からの逆算により緻密に決めることができる。
「遊び」が少ないからこそできる釣り方がある。
とくにガン玉ワークでの正確性は、ウキ止めを付けた際に威力を発揮するだろう。
AMRのメリット・PRO AMRのメリットはそれぞれある。 ぜひ自分なりのウキを探してみてほしい。