2021年の寒チヌ狙いで大型チヌの釣果がありました。
私のチヌ釣りは、 00号、000号浮力のウキの全層沈め釣りで狙うのが大半で、状況に応じてガン玉で調整しならがら釣っていきます。
そこで今回は、チヌ釣りでのガン玉使いについて解説したいと思います。
使うガン玉は、5号、6号、7号の3種で、基本的に5号のガン玉の出番が非常に多いです。 これは答えが出やすいサイズで、7号だと5号の半分の重さなので、答えが出るまで倍の時間がかかってしまいます。 7号を1個ずつ打って2回流すのと、5号を1個打って1回流すのでは、結果ツケエのタナは同じでも時間は倍。
「5号を一個打って仕掛けを流す時間=7号を一個打って仕掛けを流す時間+もう一個7号を追加して仕掛けを流す時間」となってしまいます。
では重ければいいかと言うと、そうではありません。
例えばBぐらいの重いガン玉は、答えのタナをあっという間に通り過ぎて仕掛けが不自然になり、あまり全層釣法ではおすすめできません。
ではどんな状況でガン玉を打って、さらに打つのか、外すのか、サイズを小さくするのかを簡単にまとめてみました。
🔵ガン玉を打つ場合
〇ツケエが残る (チヌのタナまでツケエが届いていない)
〇ツケエが盗られる (表層でエサ取りに盗られる)
〇グレ、アジなど表層から中層の魚が釣れる。
🔵ガン玉を外す、小さくする場合
〇根がかりする
〇ハリスがキンクする (仕掛けが重いためアタリが出ない)
〇カサゴ、ベラが釣れる (底にツケエは届いているが、底のエサ取りが食ってくる)
〇海底の海藻がハリに掛かる (ツケエが海藻の中に隠れて目立たない)
以上がガン玉を打つ、外す、小さくする場合の基本項目です(もちろん一概に言えない状況もあります)。
◎次は具体的なシチュエーションを踏まえた上で、私なりのルーティンをご紹介します。
「00号のウキにノーガンでスタート。 何投か流してみるがツケエは残る。 まずはガン玉5号を1個追加。 仕掛けを流すと、まだツケエは残ったまま。
ツケエが入っていないと判断して、ガン玉5号を1個追加。 すると今度はカサゴが食って来た。 底にエサは届いたようなので、底より少し上にツケエを漂わせるため、5号1個を外し7号に変更。
それが功を奏して、今度は本命のチヌが食って来た」
以上が私なりのルーティンです。
5号でまずは様子をみて、外すか、7号へ小さくするかを 判断しながら釣りを組み立てると、チヌへのアプローチがより容易になると思います。
自然相手は柔軟な対応が必要なのでこのやり方がすべてではありませんが、引き出しのひとつに加えて頂ければ幸いです。
釣りはほんのちょっとの差で、釣れたり釣れなかったりするのが面白く奥深いところです。
皆さんも是非ガン玉ワークを身につけて、春の大型チヌにチャレンジされてはいかがでしょうか。
レポート/川添晃司