このところ私が意識しているテーマは「サシエの工夫」です。
グレ釣りでは、マキエとサシエの同調が重要ですよね。
ただ、それができても釣れない時があります。
そんな時のひと工夫として、最近、よく使うサシエのバリエーションについてご紹介します。
2018年4月の米水津で開催されたシマノの大会、海にはグレの魚影は見えず、エサ取りすら反応しない状況でした。仕掛けの上からマキエをかぶせたり先打ちしたり、イメージとしては完全に同調した状態で仕掛けを流してました。
いかにも釣れそうな雰囲気で仕掛けがなじんでいますが、何の反応もありません。
サシエ、ハリス、針、マキエの投入位置やタイミング、色々試すも効果なしです。
次の一手が無くなっていたとき、マキエの中から、針に付けれそうなオキアミの切れ端を見つけ、3号のグレ針につけて投入。
すると、すぐに結果が出ました。
そこそこの型が連発し、めでたく予選突破するができました。
なぜ、食ったのか?
想像でしかありませんが、、、、
使っていた形が整っているオキアミだと、同調しているマキエの中で目立ってしまい、それを避けてマキエを拾っていたグレが、マキエと同じようなサシエが流れてきたので、食いついたのではないか、、と思っています。
この時以来、私はマキエの中に混じっているゴミエサをサシエバリエーションの重要な一つに使ってます。
最近では、オキアミや加工エサに集魚剤をまぶし、乾燥させたり、させなかったりして、このゴミエサ風のサシエを作ってます。沈下速度のバリエーションにもなりますので、中々効果的です。
状況によってはマキエの中でサシエを目立たせた方がよい場合もあると思いますが、
サシエのバリエーションの一つとして、皆さまも試してみてはいかがでしょうか?
●釣行リポート
10月31日 大分県鶴見の磯(丹賀の赤岩) 渡船 速見丸、水温22.8℃
牛深、米水津と2週続けていったものの納得がいく結果が出せず、釣友を誘って3週目にチャレンジしました。
場所は鶴見。速見丸のホームページによると、前日はバラシが多かったとかで期待に胸を膨らませ向かいました。
出港は2便目の5時。船長によるとうねりが大きく、風も強く、沖はもう上がるところなし。お任せで、我々が降り立ったのは、湾内の丹賀の赤岩。ここは初めての場所です。
北西の強風、うねりがキツイため、IDR Dear G CORESSAの00に、中ハリス2ヒロ、結び目マモル君つけてハリスを2ヒロ、針は激掛グレ5号でスタート。
足元にマキエをうつと、木っ葉グレがわんさか。セオリーどおり、マキエを足元にたっぷりとまき、15mくらい先の潮目に1杯だけうち、その先へ仕掛けを投入。正面からの強風でも自重があるCORESSAだと、遠心力でスムーズにとんでくれます。
結び目マモル君から、カラーストッパーに変更し、ストッパーの位置を変えながら沈下速度を変え探っていると道糸の反応がでます。足の裏サイズの口太です。
当日は、30㎝以上だけをキープと決めていたのでリリース。深く入れると、チャリコが食ってきます。
10時くらいになるとうねりは無くなり、風も少しおちてきて海況がわかりやすくなってきました。20mくらい先にはっきりとした潮目ができ、ゆっくりと宇土方面に潮が流れ始めました。
集魚剤に付け込んだムキミで深めをさぐっていた道糸がピンと張ります。
あがってきたのはちょっと痩せてますが、40㎝のクチブト。同じ手で攻めますが後が続きません。
サシエと、投入位置を色々と変えながら探っていると、スピード感ある引き。上がってきたのは、うれしいヤズでした。隣では足元を丹念に攻めていた釣友が45cmの良型口太をゲット。
その後も足の裏サイズは連発しますが型が出ません。
そんな時、カピカピに乾いたゴミエサ風のオキアミをアウトバーブの激刺グレ3号につけ、沖の潮目へ遠投。ゴミエサの時は、この針を多用します。アウトバーブもきいて、遠投でもエサがずれないところが良いですね。 何投目だったか、ウキが完全にみえなくなったところで、道糸が走ります。これまでとは全く違う重量感です。もしかしてチヌか、、、とも思ったのですが、結構走ります。
下に魚影が、、、ピンクです。。
それからも何度も突っ込んだのですが、だんだんと弱ってきて顔出してくれたのは、60㎝のマダイでした。
タイラバではこのサイズも釣ったことありましたが、磯で釣ったのは初めて。
その後は30オーバーを3枚追加し、15時に納竿。3週目でようやく納得のいく釣りができました。
ハリストMG1.5号、激刺グレ3号にゴミエサという、渋いグレを狙う仕掛けでしたが、かなり強靭です。
来るべき寒グレシーズン、大型口太狙いにも安心して使えそうです。
レポート/麻生正雄