4月に入り私の住む山口県でもチヌの釣果がよく見られるようになりました。毎年この時期には瀬戸内海にある野島に乗っ込みのチヌ釣りに行きます。例年徳山湾から釣れ初め徐々に沖磯も釣果が広がっていき、一番沖に位置する野島は4月後半から乗っ込みの群れが入ってきます。今回は4月24日に釣行してきました。
午前5時に防府市にある「道の駅潮騒市場」の桟橋から出る渡船「渡」に乗り込み20分程走り野島に到着しました。渡礁したポイントは「赤岩」。ここは藻が多く乗っ込みの時期にはチヌが着き易く毎年好釣果に恵まれています。
さっそく撒き餌を竿3本程沖に撒きながら仕掛けをセットします。今回はチヌ竿06号、リール3000番、道糸は黒魂PE06にクッションリーダーとして全層セミフロートSP インパルス1.75号約10メートル付けました。ウキは17’GTRのL00、Jクッション水中J6Mをセット、ハリスは黒魂ハリス1.5号2ヒロにチヌバリ2号でスタートしました。
釣り初めは満潮でほとんど潮は動かずオキアミをツケエにしばらくフグの猛攻に苦戦し1分もエサが残らない状況でした。そこでツケエをネリエに替えて数投でラインが走り35センチくらいチヌがヒット。サイズは小さくてもとりあえず本命が釣れたので安心です。
アタってきたタナが底付近の竿2本程度で、表層から中層まではエサ取りでコッパグロやウマズラハギ、フグ、スズメダイです。厄介なエサ取りですが我慢して撒き餌を打ち本命を寄せます。ウキにもバランサーを貼って中層まで早めに沈めてやるとポツポツと35~45センチクラスのチヌが釣れました。潮が流れ出すとチヌの活性も高くなり中層まで浮いてきてクロ釣りの様な感覚で流れの中でラインが弾き飛ぶアタリもしばしばあり楽し過ぎです。
干潮になると潮は止まり、手前が浅いので30~40メートルの遠投で狙いました。
引き潮の残りと満ち始めで2枚潮になり上は右流れ、底は左流れと釣り辛い状況でしたがウキがある程度沈むと底潮を掴み撒き餌と同調してくれるので全層沈め釣りのメリットを実感しました。魚も沖で警戒心が薄いのか気持ちよくラインが走っていきます。
17’GTR L00は15.4gと自重がありネリエを付けても安定して飛び、黒魂PEと併用すれば簡単に遠投ができるのでストレスなく釣りができます。
まだまだこれから乗っ込み本番の野島です。5月の連休明け頃からがハイシーズンになると思います。
渡船「渡」TEL 090 8714 9949
レポート/井上 裕也