Field Report

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台湾イカメタル遠征 【青木 大祐】

皆さんご無沙汰しております。エギボーブランドビルダーの青木です。
今回はイカメタル釣行初の海外遠征をレポートいたします。
その舞台となったのは台湾です。

 

果たして台湾のイカメタルとは?
私は今回台湾のイカメタル釣り大会のゲストアングラーとして参戦させていただきました。

現地の釣具店に到着すると早速ポスターが!達人と記載されている(笑)!!

釣具店で情報を集めたところ以下のことがわかりました。


①水深はおよそ100mだがそれ以上のポイントもある
②潮の流れは激流でかなり重たい錘を使用する(目測ですが100号~150号くらいありました)
③現地アングラーの多くが電動リールに胴つき仕掛け


 

③はともかく①と②の条件が気になります。
イカがボトムに張り付いた場合、仕掛けをボトムまで運べるかどうかが不安でした。

現地釣具店おすすめの錘を購入することも検討しましたが、それでは繊細さに欠けます。
ここはいつものジャパニーズスタイルで台湾の海に挑むことにしました。

翌日、台湾の港町基隆(キールン)を目指します。港に到着すると黄色いエギボーTシャツを着た
アングラー達が準備を行なっていました。
現地アングラーたちと言葉を交わし、開会式が始まりました。

「日本からやってまいりましたエギボーブランドビルダーの青木です。今回お揃いの黄色いTシャツを着た私たちは言わばイカ釣り好きの兄弟です。真剣に楽しんで大会に挑みましょう!加
油!!(ジャーヨ※中国語で頑張れの意味)」

今回は50人ほどの参加者が2隻に分譲して、エギボーシリーズを使用して釣ったイカの数で競います。
ポイントまではなんと4時間の船旅。

かなり遠くまで行くのかと思いきや船足はえっちらおっちらゆっくりとポイントを目指しています。
これも台湾スタイル。

船上で台湾アングラーたちとイカメタルについて話をしました。
彼らのタックルを見ると日本で使用しているものよりもヘビータックルでした。

硬めの船竿に電動リール、PE1号~2号で自作していたイカメタル仕掛けはフロロ16号を使用しているとのことでした。

今回の私のタックルです
・イカメタルロッド6.5フィート ミディアムアクション
・ベイトリール PE0.6号リーダー3号

重たい錘でどっしりと構える台湾スタイルに対して繊細なアタリを感じて掛けるジャパニーズスタイルで勝負します。
ポイントにつくと船長から水深100mのアナウンス。

激しい潮流が予想されるため150gのボトマーをセットして様子を見ます。

https://www.kz-kizakura.com/product/%e3%82%a8%e3%82%ae%e3%83%9c%e3%83%bc-%e3%83%a4%e3%83%aa%e3%83%9c%e3%83%88%e3%83%9e%e3%83%bc-bottomer-%e3%83%a1%e3%82%bf%e3%83%ab%e3%82%a4%e3%82%ab%e9%87%a3%e3%82%8a-%e5%a4%9c%e7%84%9a%e3%81%8d/

 

「集魚灯が点くまではボトム狙い」これは万国共通です。

ボトムを取りたいのですが激しい潮流に全くボトムが取れません!
取れたかと思えばリールのカウンターは170mを表示しています。
かなり仕掛けが流されておりこれでは全く釣りになりません。

潮流に四苦八苦しているとなんとヒットの声!
重たい錘のヘビー仕掛けでボトムを狙った台湾アングラーが1杯目を手にしていました。

「この釣り方では全く太刀打ちできない」そう思った私は狙いを「空中戦」へと切り替えます。
空中戦とは浮いたイカを狙う釣り。
レンジを細かく誘っていち早くイカを掛ける日本のイカメタル釣法へと切り替えました。

集魚灯が点いて1時間ほど経ちベイトも上ずってきました。
水深50mから探ります。

船中ではまだ二人しかイカを手にしておらず、激流にうねりも加えたタフコンディションに悩まされていました。
台湾アングラーはボトムを狙っていますがそこまで当たっているようには見えません。

私は中層を狙い続け魚信を捉えました!まずまずのサイズ!
ヒットルアーはヤリドロッパー105の赤ムラサキです。

https://www.kz-kizakura.com/product/egibow-yari-dropper105/

ベイトの層の上か下を狙うのがイカメタルのキモ。

場所が変わってもイカはイカでした。

日本で実践しているスタイルそのままでケンサキイカを手にすることができました。

ヒットパターンが分かればあとはレンジを狙い撃ち。
アカミドリや魔王ブラックなどシルエット系カラーで次々にイカを手にすることができました。


細かいレンジ打ちはジャパニーズタックルの得意とするところ。
ヘビータックルでは感じられないアタリを掛けることが出来ました。

台湾アングラーが沈黙する中、次々とヒットを重ねることが出来ました。
ただし、ヘビータックルにはヘビータックルなりの良さがあります。もしもイカの反応がボトムから浮かなかったら。
私は1杯もイカを手にすることが出来なかったと思います。

浮いたイカの反応にいち早く反応できたことが勝因でした。
港に着くと表彰式です。
優勝したアングラーたちと話をしたり記念写真を撮ったりして楽しみました。

私は今回の釣行でたくさんの台湾の友人たちを絆を深めることができました。
またぜひ台湾を訪れてイカメタルを楽しみたいと思います。

最後に今回の釣行をサポートしていただいたカン社長に最大級の敬意を表して釣行記を締めたいと思います。
カン社長ありがとうございました。