鹿児島県大隅半島の東岸に位置する内之浦は、九州でも屈指のデカバン地帯として知られています。年間を通して石鯛師の感動と興奮のドラマが繰り広げられている好フィールドで、私の大好きな釣り場です。
今年は特に好調で1月から60㎝超が数多く仕留められており、時折70㎝クラスが飛び出すほど、例年になく目が離せないシーズンになっております。
内之浦をホームグラウンドにしている私は、長潮(満潮1時40分、干潮6時20分という潮回り)の3月4日に釣行しました。
内之浦のシンボル、ロケット発射台近くのハナレ瀬、黒島に渡り、午前7時より釣りを開始しました。
上げ潮狙いで、40m沖にあるシズミ瀬の手前に仕掛けを這わせます。
本日の仕掛けは、570の竿に道糸24号を巻いたリールをセット。瀬ズレワイヤー37番で、30号オモリを付けたキザクラ石師魂宙釣りゴムテンビンを通しています。ハリスワイヤー38番でハリは17号です。
餌は赤貝のムキミの数珠掛けです。赤貝がバラケないようにハリスワイヤーに石師魂のエサホルダーをセットします。
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「赤貝はズリ上がりやすいので、しっかり固定して食い込みを促してくれるエサホルダーはとても重宝しています」
エサ盗りの猛攻で手返しを早くしますが、本命らしきアタリはありません。
そんな中、潮止まり前の11時30分、それまでとは違う重々しいアタリが出ました。引きに合わせて送り込んでいくと、穂先が勢いよく舞い込みました。
合わせを入れると強烈な引きが手元まで伝わってきます。こん身の力で踏ん張って応戦します。数回のシメ込みに耐え上がってきたのは、自己記録を上回る大型でした。
慎重に取り込んで磯に横たえたのは、やはりビッグサイズで記録更新の72㎝の銀ワサでした。ずっしりと重いトロフィーを抱え、喜びの充足感に浸りました。
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「会心の一撃で、念願の自己記録魚を手にすることができました」
エサホルダーでしっかりハリに赤貝を固定出来たのも釣果に繋がったのです。
黄色が石鯛の興味を引くのでしょうか。今では宙釣りゴムテンビンとエサホルダーは必需品です。
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「発売以来愛用している宙釣りゴムテンビンです。オモリが素早く変更できるメリットがあり、カラーの黄色もイシダイに効果があるようです」
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宙釣りゴムテンビンの使用方法です。状況によって使い方がいろいろできる強い味方です。
レポート/坂元孝司(石鯛酔狂会)
※石師魂の実釣動画です。エサホルダー、宙釣りゴムテンビンの解説があります。
どうぞ、ご覧ください。