前回( https://www.kz-kizakura.com/?p=8455)からの続きです。
今回は難しい時の対応例を書きたいと思ってます。
【激シブグレに口を使ってもらうには】
全層釣法をしていて最も楽しいのは、魚のアタリがダイレクト伝わる体感ショック。
次に楽しいのが(そして難しいのが)、冬の水温低下とともに魚の活性が下がりアタリが取りにくくなったときです。
アタリが取りにくくなると、ラインから伝わる僅かな生命感、魚がツケエを咥えている感覚に集中し、魚が微かに走るのを待って我慢します。
寒グロの終盤ともなると極寒のなか気温も水温も下がり、魚がなかなか口を使ってくれない状況が多くあります。
そういうときに私は、V.DashマグナスTP00にバランサーを多めに貼り、底まで仕掛けを一気に入れ込みます。
投入したウキが水中深くに沈んで行き、肉眼で確認出来なった頃合いを見計らって道糸を張らず緩めずで魚のアタリを待ちます。
この時に注意することが、①ツケエ→ウキ→穂先のラインが出来る限り一直線になること、②道糸をピンピンに張り過ぎないこと、です。
低活性の魚は口にしたツケエに僅かでも違和感があると、すぐにツケエを離してしまいます。
道糸を張るとアタリは取りやすいのですが、張り過ぎが原因でツケエを嫌ってしまいます。
そこで「張り過ぎない道糸」の目安が、ロッドの元ガイドからリールの間で糸フケが出来るよう、リールのスプールから1ヒロくらい道糸を出してあげることです。
これで準備完了。
潮に仕掛けが引かれると、ガイドの糸フケがゆっくりと一直線になっていきます。
糸フケが無くなってしまったら、また初めのようにリールのスプールから1ヒロくらい道糸を出してあげます。
これを繰り返してアタリを待ちます。
アタリが出ると糸フケが急に「ピーン」となったり、指でラインを送り出していると道糸に違和感が伝わってきます。これがもう一つのアタリです。
ここで焦らずもう一呼吸、魚がしっかりと走るまで待ちます。
早いときにはすぐ魚が走りますが、長いときには走り出すまで1分強かかるときもあります。何とも言えない魚との我慢比べです。
この時間が堪りません。
こんな厳しい状況下でアタリを取り、魚を釣った時の感覚は、まさに体感ショックに匹敵するときでもあります。
【激シブ時には「高感度」を】
最近ではこういうときに「黒魂PE0.6号」を使用します。
PEラインは最大の武器でもある「高感度」で、以前より渋いアタリが鮮明に取れるようになりました。
チヌ釣りでもグレ釣りでも使用できますので、難しい状況下できっと効果を発揮してくれることと思います。
同じような状況を経験されたことがある方は「黒魂PE+V.Dash+Kzバランサー」が打開策となってくれることと思います。
-最後に-
めちゃくちゃ釣れる梅雨グレ時に激シブ寒グレか!という感じもしますね。
一方で、梅雨グレ時は寒グレで使える技術を培う時期とも言えます。
何か参考になれば嬉しいです。