3月30日・31日に沖縄県で開催されたディープエジングマスターカップ2024に出場してまいりました。
沖縄県といえばレッドモンスターと言われる赤イカ系の超大物が狙える場所。
個人的にも以前より絶対出たいと思い続けた大会なのです。
その大会にエギボーアオリTRを引っ提げて出場してまいりました。
そもそもディープエジングとは何だと思う方もいらっしゃると思います。
普段北部九州で行うティップランと違い、沖縄のオフショアエギングは主に50~100mに生息するアオリイカを狙います。
また潮流も速く40~100gのシンカーを使用します。
エギとシンカーを合わせると100gを超えるリグを激しくシャクる様はまるでジギング。
その様子からエギングとジギングをかけ合わせてエジングと呼ばれているのです。
この大会は全国からレッドモンスターに魅せられた猛者が集まる大会。
トッププロの参加もあり非常にレベルの高い大会です。
くじ引きで6隻に分乗し1時間ごとに釣り座を交代します。
各船で一番数を釣った竿頭が決勝戦へと進みます。
シード権などは一切無くプロでも一般参加者と一緒に予選を戦います。
初日、私はキャプテンズオキナワの善栄丸に乗りました。
午前7時、いよいよスタートフィッシング。
初日予選の戦いの始まりです。
ポイントの水深はおよそ50mで潮速は約1ノット。
私はエギボーアオリTRのウォーターメロンをセレクト。
赤テープでディープのイカにアピールするのが狙いです。
潮の流れも申し分なく、また風も4mほどと絶好のコンディション。
しかしイカからのアタリはありません。
後から地元の釣り人に聞いたのですが、ここ最近の沖縄は絶不調とのこと。
タフコンディションが予想される大会となりました。
1時間ごとに釣り座を変わり時が過ぎること3時間。
私の釣り座はミヨシになりました。
ここまで船中の釣果は0。
アタリらしいものもありません。
私は大会前に考えた作戦でトモ・ミヨシのいずれかで何とか釣果を得たいと考えていました。
得意のキャスティングティップランで攻めることができるからです。
※大会のレギュレーションでトモ・ミヨシ以外でのキャストは禁止となっていました。
ようやく迎えた得意のミヨシで選んだのはギャラクシーキャンディ。
ティップランの定番色でディープでのアピールに定評があるカラーです。
潮上にキャストしてボトムへ沈めシャクりを入れます。数投目にティップが震えるアタリ!
すぐに合わせを入れますがフッキングしません。
しかし『いつものスタイル』で得た船中初のアタリは私に自信を与えました。
「いつも通りやれば良いんだ」
間違いなくイカは低活性。
ボトムを中心にスローにアクションさせながらフォールを交えて静かに「その時」を待ちます。
最初のアタリからおよそ10分後。
竿先にかすかなテンション抜けのアタリを確認しました。
考える間もなく身体は反応。
「よし、いつも通りの動きができた」
気づいた時にはロッドに生命感を感じていました。
釣れたのは300gほどとサイズとしては物足りないですが、タフコンディションの中ゲットできたのは確かな自信となりました。
最初のアタリと1杯目から得た情報を細かく分析。
やはりイカのレンジは狭くボトム付近でアタリます。
私はボトム付近をスローに、時々イレギュラーアクションを入れながらイカにスイッチを入れるようにシャクりました。
ミヨシで釣りができるのも残り数分。
竿先にかすかなアタリを感じました。
すかさずフッキングすると先ほどよりも重量感を感じます。和気あいあいの大会とはいえ真剣勝負の舞台です。
ランディングに成功すると思わず雄叫びをあげました。
「よっしゃあ!!」
サイズ的には600gほどのサイズ。
普段なら喜ぶ大きさではありませんが狙い通り試合で取れたイカに思わずガッツポーズをあげました。
そこから先はまたショートバイトに悩まされ、船中で一番アタリを取っていましたがなかなかフッキングせず、私は2杯でストップフィッシングとなりました。
帰港して他船の情報を聞くと釣っている人で1~2杯。
地元の有名プロを含め4割くらいの人がノーフィッシュとタフコンディションの予選となりました。
私の船では終了直前に3杯釣った地元の方が棄権され、私と同じく2杯釣った方とのウェイト勝負となりました。
私のイカは550g。
一方で相手のイカは……580g!
何とその差30gで私は予選敗退となりました。
私は悔しくも晴れやかな気持ちでした。
初の沖縄で初の真剣勝負。
その舞台で作戦通りイカを釣ることができたことに喜びを感じていました。
翌日は潔くモンスター狙いに切り替えて沖縄の最終日を楽しみたいと思うのでした。
最終日に果たしてモンスターは現るのか、次回の釣行記に続きます。