今年はコロナ禍で釣行激減の上、梅雨の大雨でさらにチャンスも奪われなかなか釣りに行けなかったのですが、平日休暇を貰い7月17日に石鯛釣りに出かけました。
今回選んだ場所は平戸島の最南端に位置する宮ノ浦。石鯛に限らず色々な魚の魚影が濃く西九州を代表する釣り場です。
ここ一帯を案内する丸銀釣センターは、出港時間を気にすることなく行けば柔軟に対応してくれるという全国でも稀な渡船屋さんです。
午前4時宮ノ浦港に到着すると船長がおられ、最近の石鯛状況を聞くとまだ単発な釣果だけどこれから良くなるとよ、との事でした。
期待を込めいざ出港。宮ノ浦の底物ポイントといえば高島のモトバン、頭ヶ島の立瀬、尾上島の西が有名ですが、毎日どこも釣り人が上がっていると言う人気ぶりです。
しかし、当日は運良く尾上島の西が空いていたので、船長の勧めにより瀬上がりしました。
尾上島の西は石鯛釣りだけでなくクロ釣りでも過去に何回も竿を出した事があるため、潮の流れは熟知しているつもりです。ポイントは足元から切れ込んでいるワレの先端です。
当日の満潮は午前6時、干潮は12時30分頃です。一帯は下げ潮が走り出すと釣りが出来ないほどの激流となります。おそらく8~9時くらいには速くなるのではないかと予想します。満潮からの下げ初めと朝マズメが重なる為、一発が期待できそうです。
まだ暗い為、石鯛が大好物のカニを捕まえておきます。暗いうちはカニの動きが鈍いので直ぐに10匹捕獲です。午前5時、用意したマキエのウニミンチを足元のワレに多めに入れた後、仕掛け作りに取り掛かります。
タックルは、キザクラ石師魂の瀬ズレ宙釣りゴムテンビン(#37ワイヤー)を使用します。
宙釣りゴムテンビンは真空オモリをセットすれば宙釣り仕掛け、スイベルにオモリを付けるとテンビン仕掛けになります。
私はテンビン仕掛けでオモリが即座に交換できるこの仕掛けに助けられています。足元を狙うときは軽いオモリ20号、遠投するときは40号、また潮の流れに応じても直ぐに交換できるので地合いを逃さず釣りに集中でき、釣果を伸ばす事ができます。
今回の釣り開始時はオモリ20号、ハリスワイヤーは石師魂49本よりワイヤー(#45)、ハリは16号です。このワイヤーはしなやかで食い込みがよく私のお気に入りの品です。
最初のエサは、カニの2尾掛けをキザクラ石師魂のエサホルダーでしっかり固定し投入。カウンターは10で足元のワレの中です。小さいアタリがコツコツありますが、すぐにエサは無くなってしまいます。続けてカニ餌が秒殺されてしまう為、ガンガゼの2個掛けに変更し投入。ガンガゼも海中でエサズレをしない様にエサホルダーで固定しておきます。
小さいアタリが多くエサ取りの活性も高いみたいです。予想ではイシガキが高活性かなと思っていましたがイシガキらしいアタリはありません。
ポイントを少し沖にする為、オモリ30号に変更し、ワレの先端部(カウンター16)に仕掛けを落ち着かせます。ここでも小さいアタリのみでガンガゼは素バリで返ってきます。
繰り返し同ポイントに仕掛けを投入し続けます。
下げ潮が流れ始めた7時過ぎ、ワレの先端に潮の壁ができているポイントがありそこに仕掛けを落ち着かせると、竿がグングン海面に突き刺さり大アタリを捕らえました。合わせを入れるとなかなかの引きで姿を現したのはきれいな縞模様の本石でした。今シーズンの初物でガッツポーズです。
次第に潮が速くなり仕掛けが落ち着かかないので、オモリ40号に変更し再度攻め続けてみるとまたアタリを捕らえました。しかし、今度は小ぶりのカンダイでした。
午前9時予想していた通り下げ潮が走り出し激流となり納竿の12時まで竿を出すことはできませんでした。
今回、瀬ズレ宙釣りゴムテンビンを使用し、潮流の速さ、ポイントに応じて素早くオモリ交換できた事でストレスなく釣りに集中できました。また、石師魂のイエローカラーは間違いなく魚の活性を上げてくれています。次回こそ石師魂を使ってロクマル石鯛を仕留めたいと思います。
ぜひ、皆さんも石師魂シリーズを使用してチャレンジしてみてください。
渡船 丸銀釣センター
佐賀県小城市在住
キザクラテスター 田中孝典