10月6日(日曜)以前から交流のあった春日荒磯大分銀ワサ会の炭本さんに誘ってもらい、豊後水道のど真ん中、水の子灯台へ釣行してきました。
前日、仕事を片付けると駆け足で支度を整え、ガンガゼの予約をしていたまるきん糸島店へ向かいます。エサを受け取る間、底物コーナーを覗いてみると、新発売の文字が目に飛び込んできました。石師魂「石鯛ワイヤー仕掛け49本ヨリ」エサホルダーが付属していて使い勝手が良さそうなので、その中から#46−15号を手に取りレジへ向かうことに。
NEWアイテムをバッグへ忍ばせ、大分県南の鶴見丹賀浦港へ車を走らせます.
港に到着後、身支度を整えると炭本さんと合流。準備していただいたツケエのセト貝をムキミにし、マキエのカラス貝を割って出船時間を待ちます。午前1時、期待いっぱいに走り出した船は、小間島周辺に上物の方たちを降ろして水の子灯台へ進路を取りました。上焦後、夜明けまで時間があるので釣り談義に花を咲かせつつ、仮眠をとることにします。
午前5時過ぎ、東の空が白み始め仕掛けの準備を開始。ポイント周辺にカラス貝のマキエを入れると、私は実績ポイントのステージ先端左側へ入らせてもらいました。道糸ナイロン20号に瀬ズレワイヤー無しで真空オモリ15号の宙吊り仕掛けとします。ハリスは買ってきたばかりの石師魂のワイヤー仕掛けを選択。一投目のツケエはガンガゼ2個掛けです。エサホルダーでしっかり固定してからカウンター15の付近に仕掛けを落ち着かせ、魚信を待ちます。朝のうちは潮の動きが緩慢でコツコツともモゾモゾともつかない小さなアタリがあるのみで、厳しい展開が頭をよぎりました。ところが、隣で竿を出していた炭本さんには何やらアタリがあるようです。聞いてみるとカウンターは18〜19付近、ツケエはサザエを選択されていました。私もサザエを分けて頂き、教えてもらったカウンター18を攻めます。
私が仕掛けを入れて直ぐ、炭本さんの手持ちの竿が抑え込まれています。魚の動きに合わせて竿先を送り込み、魚が完全に走り出した所で鋭いアワセが決まりました。浮かんで来たのはキロオーバーのイシダイです。小型ながら、序盤での1枚に期待感が一気に高まったその束の間、私の竿にもアタリが出ます。グーッと長いテンポで抑え込むアタリに慌てつつも、手持ちに変えた瞬間でした。一気に魚が走り出し、竿先が海面に突き刺さります。突然のことにアワセとも必死に竿を立てただけともつかない状態でしたが、しっかりハリ掛かりした模様。魚との綱引きに負けじとリールを巻き浮かび上がったのは2キロクラスの本イシです。豪快にブリ上げとはいかなかったので炭本さんが下段まで降りてくださり、キャッチしてくださいました。
興奮の中、魚を持って写真を撮ってもらっていると久しぶりに釣れたんだという実感が湧いてきます。魚の口を確認すると、アワセが不格好だったにも関わらずハリはしっかりジゴクを捉えてくれていました。計測すると体長49cmで納得の自己記録更新!!。
その後は左流れの急潮が走り出し、昨夜から吹き続ける北向きの強風のダブルパンチで休憩をはさみながら竿を振ります。そんな悪条件の中でも、炭本さんがセト貝のツケエで2キロクラスの本イシと小型のイシガキを追加。私にも何度かアタリはあったものの、魚を走らせるには至らず回収の時間を迎えました。
釣果を追加できなかった点で悔しさの残る釣行となりましたが、石師魂の石鯛ワイヤー仕掛けの威力に助けられ、新記録の魚を手にできた喜びは忘れられないものになりました。特に私のようなビギナー底物師は、49本ヨリワイヤー採用のこの仕掛けの柔らかさに助けられる事請け合いだと思います。今日のように置き竿から誘いをかけようと竿を持った瞬間に魚が走ってくれたことからわかるように、魚が違和感無くハリを咥えてくれるので食い込みバツグンです。合わせて、しなやかなハリスはアワセの時にロスなくハリ先を魚のジゴクへ導いてくれるので、体勢が不十分なアワセであってもしっかりジゴクを捉えることができると感じました。これからイシダイ釣りを始めようという方、アタリはあるけど魚が走らない時に強力な味方になってくれるでしょう。秋のイシダイシーズン本番を迎えるこれからの底物釣行必携アイテムです。
今回利用の渡船 丹賀浦港 海翔丸 TEL:080-6426-5976