Field Report

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春の巨チヌを求めて 【菅崎 将平】4/26

4月26日、大潮。

春の陽気が続いているが今年のチヌの状況はかなり悪く、中々グレに移行できずにいる。

感覚的にもスランプのような状態が続いているので、短時間だが気分転換に数年ぶりのポイントにチヌ釣りへ出かけることにした。

8年ぶりに向かったポイントは車を変えたことで入って行けず断念。

その近くのポイントへ急遽変更して、巨チヌ1発狙いでいくことにした。

このポイントは10年近く前から通っているが、4,5月になると毎年どうもできないサイズが当たって来る。

湾の中に真珠の養殖棚や加工場、沈んだロープも入っており、いかにもデカいチヌが潜んでいる場所になっている。

毎年のようにばらしてしまうサイズをなんとかとってやろうと期待しながら仕掛けを作っていく。

横風がひどく、軽い仕掛けだと安定しないのでZENSOH Accele BGの000からスタート。

ジンタン5号を打って、強制的に沈めていくセッティングにした。

先にマキエを30杯ほど打ち込んでいく。

新しいアイテムのマキエコンパクションボードを使用したが、風が強い中でも遠投できるようにしっかり固められるのでかなりの武器になる。

角度がついているのでチヌ釣りなどの重たい集魚材を使う時には手首の負担もかなり軽減されると感じた。

仕掛けを投入し馴染ませる作業を繰り返して1時間、オキアミすら取られない状況が続いていた。

もう5月に差しかかっているのにこれはまずいと不安がよぎる。

先打ちマキエを穂先から投入点まで直線状にパラパラと打ち、仕掛けを投入後コンパクションボードでしっかり固めて打つ。

仕掛けが着底後すぐに道糸に微かな変化があった。

ゆっくり道糸を張ると、重さが乗ったので合わせを入れる。

心地よい糸鳴りとともに根元から弧を描いた。

サイズがいいチヌは賢いので手前のロープに一直線に走っていく。

このロープに何度もやられているのでジワジワと寄せていき、安全な場所に誘導してタモに収まったのは銀鱗に輝く年なしのチヌだった。

その後夕方の上げ潮で巨チヌを狙う予定だったが、切れ藻がかなりの量流れてしまい昼から4時間ほどで終了となった。

今回は切られていくような巨チヌとは出会えなかったが、今年は例年より遅れているのでもうしばらくは大型のチヌが狙えると思う。

しっかり遠投ができ、潮をかんでくれるZENSOH Accele BGと、投入点まで届くようなマキエに固められるマキエコンパクションボードを使ってチヌ釣りに出かけられてはいかがだろうか。