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【Field Report No.11221 reported by 川添 晃司(TESTER)】

『D−Flatzインプレッション』
2月21日、鹿児島県野間池にてニューフロート、D−Flatzを使って実釣して きました。 今回新たな浮力設定となり、戸惑っている方も多いと思います。 そこで少しでも皆さんの参考になればと、私なりに解説してみます。 まずウキの説明の前に、使用した仕掛けですが、 道糸はセミサスペンドの1.6号。 ハリスは1.5号で1ヒロ半〜2ヒロのガン玉無し。 ハリはグレバリの4号を使用しています。 そしてこの日使ったウキは、D−Flatz53のP-0と、74のP-01。

まず53のP-0ですが、基本的に浮いた状態で流れます。 潮目に入ると、潮目の強弱によって差はあると思いますが10cm〜30cm程海中へ入 り、サスペンドします。 もちろん魚が喰えばウキは消し込みますが、ツケエが盗られたり、潮目から外れると ウキは浮いてきます。 逆にツケエが盗られた状態で潮目に達しても、ウキは海中に入って行かないので、ツ ケエの有無がわかりやすいと思います。ウキが浮いた状態で魚が喰うのと、サスペン ドした状態で喰うのでは、間違いなく、サスペンドした状態で喰った方が違和感は無 いはずです。 『クロは浅ダナに浮いているがウキの浮力を嫌って、ツケエをすぐに離してしまう』 という場面ではいい仕事をしてくれました。

次にD−Flatz74のP−01ですが、このウキは基本的に沈みます。 ただし、仕掛けが馴染んでいるのが前提で、ウキだけが潮目に達しても、ハリスが馴 染んでいなければ海中へは入ってくれません。 また道糸がウキを引っ張ってしまうような流し方をしてしまうと、ウキは海中へと 入って行きません。 さらに、流している途中で道糸へ悪影響が及ぶとウキは浮いてしまいます。 逆にこの浮力のウキを上手に入れ込めると言うことは、正しい流し方、きれいな流し 方が出来ている証拠だと思います。 Pー01も潮目の強弱によって差はあると思いますが、あまり深くは入って行かず、 潜り過ぎることはありませんでした。 ここで仕掛けを深く入れようとするならば、ガン玉を追加するのが従来のやり方です が、この時期の喰い渋りが激しいクロは、ガン玉を嫌う傾向であるのは皆さんご承知 の通り。 そこでウキの浮力をP−02、03と変えるだけで、自然な状態のまま狙うタナを変 えて(深くして)行けるので、喰い渋りの強い味方となります。 また新技術、アーマーの最大のメリットである塗装ですが、一度ウキが磯に当たった のですが、『カチーーン』と今までキザクラのウキで聞いた事のない堅い音がしまし た。 もちろん塗装が剥がれることはなく、まさに鎧をまとったウキに仕上がっていまし た。

D−Flatzは従来のキザクラの浮力設定では説明しにくい、絶妙な浮力設定と なっていますの一度使って見て、自分で感じ取ることが必要のようです。 今回自分も使ってみて、より仕掛けや潮流をイメージしやすい、面白いウキが出来上 がったなあと感じました。 また、そのウキを最大限に生かすには、潮を読み、仕掛けを上手く馴染ませられるテ クニックもある程度必要だと思います。 中級者〜上級者向けにはいいウキとなるに違いありませんね。 以上が簡単ではありますが、D−Flatzインプレッションです。

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