梅雨の晴れ間を狙って、「チヌの渚釣り」に挑戦してきました。
7月6日(日)、渚釣り初挑戦となるクラブキザクラ北陸のメンバー10人が集まり、向かった先は、富山県の最東部、新潟県との境界に位置する朝日町の宮崎、境海岸。東西約4キロに及ぶ砂利浜は「日本の渚、百選」にも選ばれる程自然が美しく、宝石の一種ヒスイの原石が海岸に打ち上げられる事から通称「ヒスイ海岸」と呼ばれています。広域な砂利浜一帯全てがチヌのポイントと言えるほど魚影が濃く、大型の実績もある事から、大勢で渚釣りを楽しむには最適な海岸です。
午前5時到着後、全員手探り状態でのポイント選びでしたが、宮崎海岸の東側には約100メートル沖合いに砂浜の侵食防止の為の人工リーフ(景観を保持する為海面下に設置)が埋設されており、そのリーフ前一帯をポイントとしました。
私は、メンバーとは少し距離をおいた人工リーフの前に釣座をとりました。前情報として山本テスターからのポイントアドバイスを頂いてきたのを思い出し、リーフに居着いていると思われるチヌを撒き餌で誘き出す作戦をたて、大地60遠投LL0シブをセット。水深は5~6メートルとやや浅めな感じでしたが、ハリスにガン玉を段打ちし、底に溜まった撒き餌に合わせ易い全層仕掛けで挑みました。
開始早々、遠投気味に40メートル付近をポイントに設定しましたが、波打ち際で盛り上がる波と、右からの潮と一緒に流れ来る大量の切れ藻の塊に道糸が引っ張られ、撒き餌ゾーンを瞬間で通過してしまいなかなか思う様に仕掛けをコントロール出来ず苦戦。
たまに釣れてくる小フグと、1投回収毎に道糸に絡み付く藻にうんざりしていたところ、有待君が近距離で中型チヌを仕留めたと聞き、私も15メートル付近にポイントをシフト、IDRPRO‐LⅡ0.5号の半遊動仕掛けに変更しました。
流れる藻は相変わらずでしたが、考え付いた作戦は、撒き餌を10杯程先打ちし、潮上へ歩いて数歩移動し沖目へ仕掛けを投入。着水後は道糸を一切出さず竿を持ち上げ海面に道糸が着かない様に穂先にテンションをかけ、流れを目で追いながら1ヒロの遊動がポイントで馴染むよう誘導していきました。一連の動作を2~3回繰り返すうちに上手くコントロール出来るようになり、チヌが食いそうな気配…
撒き餌に群がるフグの外からゆっくり入り込むオキアミにチヌが反応してくれたのか、一気にウキを消しこむアタリを捉え待望のチヌの手応え。重量感たっぷりの引きと浅場ならではの強烈な横走りを征し、タモに収まったのは45センチの良型チヌ。ハリスのガン玉を無しにした事で、早く沈む撒き餌にフグの意識が向いた事も?効果的だったかもしれません。砂浜ゆえに可能な自分なりの工夫を試し、見事的中した釣果にほぼ満足。
同じ時間帯に向さんにも40センチ級の釣果があり、「さあ、次の1尾」と意気込んだところで、東寄りの風がやや強くなり、釣り辛い最悪の状況に…ウキを1号に変えてみましたが、あまり効果がなくそのまま納竿としました。
今回の渚釣り。メンバーや私自身もデビュー戦を飾るには少し物足りない釣果でしたが、手軽に入れる安全な釣り場でも良型が釣れる事が認識出来、メンバー全員が渚でのチヌ釣りに対する新たな魅力を感じた事と思います。
今後も、渚釣りの奥の深さを追求する為いろんなフィールドへ足を運び、チヌ釣りを楽しみたいと思います。
皆さん、渚でお会いしましょう!!
使用タックル
ロッド:ダイワ 飛竜0-53
リール:ダイワ トーナメントISO 2500LBD
道糸:フロートタイプ 1.5号
ハリス:全層ハリスト 1.5号
ウキ:大知遠投60 LL0シブ
IDRPRO‐LⅡ0.5号 1号
ハリ:全層激掛グレ5~6号